特別な文字

このコーナーでは、ター・マルブータ、アリフ・マクスーラ、ハムザという3つの特別な文字を学びます。また、基本の28文字中のラーム(ل)とアリフ(ا)を続けて書く時の注意点についても説明します。

(※以下、画像をクリックすると拡大表示されます)

 

ター・マルブータ(tā̕  marbūṭa


語尾にしか用いられない特別な文字です。発音は基本の文字のター(ت)と同じで、書き方はハー(ه)の上に点を二つ足します。語尾にしか用いられないため、独立形と語尾形しかありません

語尾形

独立形

 

アリフ・マクスーラ(alif maqṣūra


語尾にしか用いられない特別な文字です。書き方は基本の文字のヤー(ي)から二つの点を省いた形です。アリフ(ا)同様、「アー」という長母音を表します。この文字も独立形と語尾形しかありません

語尾形

独立形

 

ハムザ(hamza


ハムザは声門をいったん閉じ、再び開く際のはじく音を表す文字です。「アッアッア」と区切りながら発声してみると、感覚がつかめます。語頭では特に意識せず「ア」「イ」「ウ」のいずれかで読みましょう。語中と語尾では意識的に声門をいったん閉じてから発声します。

ハムザは単独で書かれる場合もあれば、アリフ(ا)、ワーウ(و)、ヤー(ي)のいずれかを土台にして書かれる場合もあります。アリフを土台に「イ」の母音で読まれる際にはハムザがアリフの下に書かれます。ヤーを土台にした場合には二つの点は省略されます。

 

単独で書かれる場合

 

アリフを土台にした場合

 

アリフを土台に「イ」と読む場合

 

ワーウを土台にした場合

 

ヤーを土台にした場合

 

ヤーを土台にした場合の語中形

語頭にハムザが現れる際には常にアリフを土台にします。語中と語尾でどの形を取るのかについても規則性がありますが、かなり複雑なため、まずは単語のつづりをそのまま覚えることをおすすめします。

 

ラーム・アリフ(lām alif


ラーム(ل)とアリフ(ا)を続けて書くときには、特別な形になります。語頭に来るときと、語中・語尾に来るときとで形が異なるので注意しましょう。

語中・語尾

語頭