SFCアラビア語では、学習内容の定着とさらなる成長を目標に、夏休みと春休みにそれぞれ2週間の海外研修B(2単位)を実施しています。現地学生との交流活動やエクスカージョンなど、授業以外の時間もアラビア語を積極的に用い、現地社会と触れ合う機会が豊富に用意されています。
学生の研修経験がKEIO SFC REVIEW 78号で掲載されています。こちらからご覧になれます。
夏季アラビア語海外研修
- 研修機関 アリババ・インターナショナルセンター(アンマン市・ヨルダン)
ヨルダン大学の目の前にあり、海外の有名大学からもアラビア語学習者が多数学びに来くる定評のある語学学校です。すぐ近くに学生用アパートも完備されており、安心して高いレベルの授業が受けられる環境が整っています。さらにSFCでは現地の日本語学習者の団体JAAJの協力を得て、授業外でもアラビア語を使って現地のボランティアの方々と交流できる機会を用意しています。休日には世界遺産のペトラや死海を訪問するプログラムも含まれます。



参加学生の感想:
ヨルダンに住む人々はみんな朗らかで親切です。お店に入ればもちろん、バスの中や道を歩いている時に、いつも誰かに笑顔で話しかけてもらい、その優しさに助けてもらう場面がたくさんありました。加えて彼らは、関わる物事、それが些細なことであっても、いつも真摯な態度で向き合います。そこに彼らの優しさの土台があるように思えました。
研修中、日本語が話せるヨルダンの方々(ボランティアとして参加して下さいました)と毎日交流活動をしました。交流活動の際、ヨルダンの方から聞かれたある質問がとても印象に残っています。それは「ヨルダンは危険だというイメージがありませんでしたか?」という質問でした。私自身研修に参加するまで、少なからずそのようなイメージを持っていました。僕の両親や友達の多くも「ヨルダンて危険なんじゃないの?」といったヨルダン=危険という認識を持っていて、現在多くの日本人がこのような認識を持っているように思います。この質問をされた時、ヨルダンの人々は自国に対して「危険」というイメージを持つ外国人が多いことを知っていて、尚且つ気にしているように感じました。
ヨルダンには日本のことを愛して、さらに理解しようとしてくれる人々がたくさんいます。私もヨルダンについてもっと知りたい、彼らの思いに応えながら互いにもっと関わっていきたいと考えています。今回の研修への参加はそのきっかけを与えてくれるものでした。今後、SFC生をはじめとする多くの日本人がヨルダンを訪れ、ヨルダンの本当の姿に触れて欲しいと思っています。(4年 戸塚健介)

春季アラビア語海外研修
- 研修機関 Center for Cross Cultural Learning(ラバト・モロッコ)
語学だけでなく、モロッコの社会や文化を学ぶ様々な機会を提供している教育機関です。 モロッコの首都ラバトの旧市街に位置しており、伝統的な家屋をリノベーションした美し い建物で授業を受けられるだけでなく、モロッコ人家庭でホームステイをしながら、アラ ブの生活文化に浸ることができます。ムハンマド5世大学で日本語を学ぶ学生たちと交流 したり、休日にはフェズやマラケシュなどを訪問して、モロッコの豊かな歴史や自然に触 れたりと、大変充実した学びを得ることができます。


- 研修機関 Noon Center(カイロ・エジプト)
カイロの住宅街に位置し、こじんまりしていますが授業のレベルが高く、非常に人気の 語学学校です。個人教授がメインで、日本の外務省研修生や研究者、大学生なども多数、 学んでいます。SFCでは特別に研修プログラムを組んでもらい、レベル別で少人数クラス の授業を行います。コミュニケーション中心で、明るく楽しいエジプト人のベテラン教員 が活気あふれる授業をしてくれます。 現地の日本語学習熱は非常に高く、日本人と交流したいエジプト人がたくさんいて、カ イロ大学やアインシャムス大学、ミスル・インターナショナル大学などの日本語専攻の学 生たちや、JEN-Youthという日本愛好家のグループなどとの交流もプログラムの 一環として行います。エジプトは見どころ満載。世界遺産のピラミッドや市内の歴史地区 を見学したり、沙漠でキャンプをしたり、ナイル川クルーズをしたり、充実したプログラ ムになっています。

