10/27 緊急セミナー「パレスチナ・イスラエルでいま何が起きているのか」(アーカイブ公開)

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イスラエルやガザ地区での武力衝突が始まってから3週間が経ちました。民間人も巻き込んだ戦闘が激化する一方で、メディアやSNSでは大量の情報が錯綜し、煽動的な言説やデマも広がっています。アラビア語研究室はこのような状況に鑑み、パレスチナ問題の背景知識を共有し、学生や一般の方々からの疑問に答えるためのセミナーを開催しました。

オンライン・オフライン合わせて300人近くの方々にご参加いただいたほか、多くの踏み込んだ質問や議論がなされ、大変充実した時間となりました。また、参加者アンケートでも大変多くのコメントやご質問をいただき、今後はこのようなイベントを開催してほしい、といったお声も寄せられております。ご参加いただいた皆様には、改めて御礼申し上げます。

また、開催中にお答えできなかった質問や、参加者アンケートにご記入いただいた質問に関しては各スピーカーにお答えいただきましたので、こちらをご覧ください。
10/27参加者アンケート(回答)

アラビア語研究室は、ただ知識を学ぶだけでなく、それらを広く発信することも大切だと考えています。中東・アラブ世界は、パレスチナ問題のほかにも様々な課題や紛争を抱えています。それらについて知り、考える機会とするため、今後もこのようなイベントを開催していきたいと思います。これからもアラビア語研究室をよろしくお願いいたします。

感想を一部ご紹介します。

「安易な相対論に落ちることなく表層(戦術)-構造(戦略)におけるハディ氏の指摘は今回のイベントにおいて質問の際に述べたが改めて現状を追う一つの軸になった。  また、ヌール氏ウマル氏ヌール氏などパレスチナ自治区の現状や当自治区における言説を当事者としての語りには、他者としてこれらを捉えることを問題を本質的に外在化していることを「当事者意識を持つ」とカッコに括られる以前の日常の語りにおける断絶と連続を改めて考えさせられました(冒頭の山本氏の単なる地域紛争ではなく様々な諸権利の為の運動の中心という点においても)。」(大学生)

「あるテレビのイスラエル問題の番組で興味を持ったことで今回のセミナーを拝聴させていただきました。 今まではイスラエル=善、ガザなどのパレスチナ人国家=悪のように短絡的に考えてしまっていたのですが、ハディ先生の考える構造や現地の人の意見、日常生活を聞かせていただきより深い理解につなげることができました。 ありがとうございました。」(中学生)

「パレスチナ問題について知らなければならないと思いながらも、情報が倒錯していてどこから勉強すべきか混乱していましたが、今回のイベントを通して理解が一歩進んだと思います。とくに、安易な「どっちもどっち」や「中立」という考えは抑圧する側の立場に加担することになるということを念頭において、これからも勉強していきたいと思います。」(大学院生)